PlayStation 4の国内発売が遅れるのは“万全を期す”ため


2013年9月9日に行われた「SCEJA Press Conference 2013」にて、PS4の国内販売が2014年2月22日と発表されましたが、ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオの吉田修平氏が行われ、その理由を明らかにした。

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まず単刀直入にお聞きしたいのが,PlayStation 4の国内発売が北米や欧州と比べて遅くなるのはなぜか,というところです。

吉田氏:
 そうですよね。まずはそこからご説明しないといけませんよね。

4Gamer:
 やはり,みんなが気になる部分だと思いますので。

吉田氏:
 ええと,これは当然,さまざまな戦略的判断を行った結果――ということになるんですけれど,まず先行して発売する欧米ゲーム市場の事情から説明しますと,欧米市場では,現世代機(PlayStation 3)の普及がとても早かったことが挙げられます。その結果として,高画質なHDゲームの需要が非常に高くなったという流れがありました。

4Gamer:
 HDテレビの低価格化が凄い勢いで進み,HDテレビが一気に家庭に普及したという背景も大きいんでしょうけど。

吉田氏:
 ええ。それにHDゲームの開発環境がPCベースになっている昨今は,PCベースで開発した高品質なものを,ゲーム機で動かすためにクオリティを落とさなきゃいけないとか,そういう無駄や手間もあって。欧米の市場では,ゲームメーカーさんからしても,ユーザーさんからしても,より高性能なコンシューマゲーム機を求める機運が強くなっています。

4Gamer:
 PS3が発売されてから,もう7年が経ちますしね。

吉田氏:
 実際,早く次のゲーム機を出してくれ!という声は,本当にいろいろなところから頂いていたんですよ。その意味でも,PS4は,本当に満を持して発売される商品なんです。我々SCEとしては,製造ラインから販売ラインも含めて,欧米での準備は万端という状況ですし,それに加えてゲームメーカーさん側の準備も整う――次世代機向けのタイトルを揃えられる――タイミングが,今年のホリデーシーズンでした。もう,ユーザーさん的にもそうだし,市場の動向としても,PS4の発売は「ここしかないだろ!」という。欧米のゲーム市場は,PS4発売に向けたあらゆる条件が整った状態になっています。

4Gamer:
 一方で日本の市場はどう分析されているんですか?

吉田氏:
 日本でのPS3世代の普及は(他の地域と比べると)比較的ゆったりとしたものでした。日本では,どちらかというと携帯ゲーム機の方が先行していて,市場的にもそちらの割合が大きいのが特徴ですよね。ですから,欧米の動向と比べると,据え置きゲーム機に対する反応も結構違うんですね。

4Gamer:
 そうしたことも含めて,日本では年末にPS4を出す必要はない,ということですか?

吉田氏:
 いえ,出すからには“万全を期したい”ということですね。焦って発売するのではなく,ちゃんとユーザーさんにとって「今が買うタイミングだな」「すぐに欲しい!」と思ってもらえるような状態で発売すべきだと。そう判断したんです。

4Gamer:
 ローンチ時に海外のタイトルばかりだと,確かに国内市場では苦戦することになるかもしれません。

吉田氏:
 ですから,国内でPS4を立ち上げるタイミングでは,同時発売のタイトルを含めて,いろいろなものの足並みを揃える必要があると考えました。すでに発表させて頂いたように,国内では,PS4の発売に合わせて「龍が如く 維新!」や「真・三國無双7 with 猛将伝」といったタイトルがリリースされますし,「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のβテストもローンチと同時に始まります。国内のゲームメーカーさんと足並みを合わせて,「ここだ!」と思えるタイミングが2月22日という日付だったんです。

4Gamer:
 しっかりと準備することを重視したわけですね。

吉田氏:
 もちろん,理想から言えば,全世界で同時に発売をして,国内は国内でちゃんとタイトルを揃えるということが,並行してできるのがベストです。しかし,ローンチタイトル以外の課題――すぐに売り切れてしまうことのないようしっかり台数を揃えること,それに加えて我々の予想を超える引き合い(受注台数)の多さがあっただとか,そういったもろもろの状況を考慮した結果,まず北米と欧州を中心に販売し,それ以外の地域ではタイミングを遅らせるという決断に至りました。

4Gamer:
 まぁ「なんですぐに買えないんだ!」というのは,ある意味で期待の裏返しなのかなとも思うんですけどね。

吉田氏:
 期待してくださってるファンの方には,本当に申し訳ないと思っています。そのぶん,国内での発売には万全を期して臨みますので,ぜひお待ち頂ければと思います。

4Gamer:
 ちなみに,国内発売時のPS4のローンチタイトル数はどのくらいになりそうですか?

吉田氏:
 現時点では,ファーストパーティとサードパーティを併せて19タイトルを予定しています。

ゲーム機の復権なるか――PlayStation 4の国内販売が遅れる理由,そしてサプライズ発表されたPS Vita TVについて,SCE WWSプレジデント・吉田修平氏に話を聞いてきた
http://www.4gamer.net/games/990/G999024/20130911114/

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